Q&Aまなびキャンパスひろしま

質問にお答えします!

ご家族の方、関係機関の方から次のような質問をよく受けますので、Q&Aコーナーを新設しました。
どうぞ、ご質問をお寄せください。

Q1. 障害児が「学ぶ」ことの意義、イメージがわかないです。
ぜひ、ご見学にお越しください。
これまでは、特別支援学校高等部を卒業したらほぼ全員が働く道しかありませんでしたが、“まなびキャパスひろしま”では 18歳以降の知的障害のある方々が生き生きと学んでおられます。
人間は「できるようになりたい」「人とうまく関わりたい」「人の役にたちたい」「もっと知りたい」「もっとわかるようになりたい」などの願いをだれもが持っています。
これらの願いを実現させることが障害があるなしにかかわらず「学ぶ」意義です。
基礎学力(読むこと、話すこと、書くこと、計算すること)は「学ぶ」ことをとおして、18歳以降も確実に力をつけていきます。この力が、考える力、判断する力、選ぶ力、決める力につながっていきます。
長い人生を歩みだす社会参加の前に、同年代集団の学びのなかで自分で判断し考える力を育てた学生たちは、自分で進路を選んで卒業していきます。
基礎学力だけでなく、青年期にふさわしいカリキュラム(詳しくはホームページ参照)もあります。
なにより青年たちが仲間と一緒に青春している姿が素晴らしいです。障害がない方たちが大学や専門学校で仲間たちと青春している姿と全く同じです。
ぜひ、見学にお越しください。
Q2. “まなびキャンパスひろしま”に通って、ぶっちゃけ「いいこと、得すること」がありますか?
“いいこと、得する事”、それは18歳以降学ぶ機会、場がなかった知的障害の方たちにとって「教育を受ける権利を保障できるようになったこと」です。このことは、歴史的にも大きな意味があります。
日本では 2008 年に和歌山で福祉型専攻科(“まなびキャンパスひろしま”と同じような福祉サービス事業所)が最初に開設され、全国では現在 30 数か所に広がっています。
“まなびキャンパスひろしま”では、教育を受けることを通して、新しい自分の力を発見し、自信をつけていっています。また、知らなかったことを学ぶことは、「わくわくどきどき、もっと知りたい!」と意欲も高まります。教育とは、自分の人生をより良いものにしていこうとする主体性を形成する営みです。一人ひとりの発達を限りなく保障していくものです。
また“いいこと、得する事”の二つ目ですが、学校では大なり小なり「保護されてきた」環境から、卒業後は厳しい社会の荒波に直面します。多少のことではくじけない気持ちを持つには、自分で考え判断できること、家族以外に苦しいことを話せる友だちを得ること等など、“まなびキャンパスひろしま”の 2 年間は、青年期を迎える障害者にとって極めて有意義な時間です。それは専門学校や大学への進学が資格の取得だけでない、青年期の「自分探し」の期間であることと同じです。
“まなびキャンパスひろしま”では、青春時代の良き思い出と一生付き合える人間関係を作ることが出来ます。
Q3. 障害児は環境に慣れるのに時間がかかるので、出来るだけ早く社会に出るほうが、本人のためだと思うのですが。
確かに、慣れるには時間がかかりますね。ただ、慣れるためにはどんな力が必要なのでしょうか?
慣れるためには時間だけが必要なのではなく、1.状況判断の力、2.コミュニケーションの力、3.適応する力、4.自分は自分であっていいのだと自分自身を肯定し自信があること、が必要です。
このような力をつけ、社会に出ることが自信を持って、早く慣れることにつながると考えています “まなびキャンパスひろしま”で、仲間たちと切磋琢磨し、少々の事ではへこたれないしっかりとした自分を育ててから社会に出ても決して遅くないと考えています。
Q4. 高等部の 3 年間は仕事の能力を高めたり進路先を紹介してくれますが、“まなびキャンパスひろしま”では卒後の進路についてきちんとした取り組みはあるのですか? 不安を感じます。
進路指導はとても丁寧に行っています。高等部を土台にさらにステップアップした内容を積み上げていき、ほぼ 100%決まります。
法人内の相談支援事業所「相談ルームはるにれ」や就労継続支援B型事業所「ワークきらぼし」との連携、また、多くの事業所とのネットワークや広島市ジョブライフサポーターによる支援を受けていることも、“まなびキャンパスひろしま”の強みです。
職場見学は各学年10数か所の事業所を見学し、実習も納得いくまで行います。そして自分にあった進路を「自分で」決められるように支援しています。
卒業後のアフタケアーも年に3回同窓会を開催し、また就労定着支援として職場訪問や会議参加等必要に応じて、年限を区切らず丁寧に行っていることが“まなびキャンパスひろしま”の自慢です。
Q5. “まなびキャンパスひろしま”の卒業生の進路について教えてください。
今まで卒業した1期生、2期生の進路先です。
進路先・事業所別 1期生2017年3月卒 2期生2018年3月卒
地域活動支援センターIII型 1人 1人
生活介護事業所 1人  
就労継続支援B型事業所 2人 4人
就労継続支援A型事業所   1人
就労移行支援事業所 2人 1人
一般就労 2人  
カレッジながさき(福祉型大学) グループホームに入居して通学しています。 1人  
まなびキャンパスひろしま ご本人の課題が役所に認められた場合
3年目に残る事が出来ます。
1人 2人
在宅 1人(体調不良のため一旦離職、現在療養中)  
合計 11人 9人
≪卒後フォロー≫として次のような支援を行っています。 1.就労定着支援 進路先との連携、関係者会議出席、職場訪問等を行っています。
進路先との連携は日常的に行い、職場訪問も必要に応じて行っています。
就労支援の期限は区切らず支援していきます。 2.同窓会(在校生との交流会) 年3回実施(5月、10月、2月)しています。
内容は、在校生との交流を行い、卒業生も在校生もお互いに学び合う機会にしています。
交流会が終わると、卒業生は外食に出かけ、ボーリングやカラオケに行ったり等余暇活動を楽しんでいます。
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