相談ルームはるにれから見える見事なまでの満開の桜に心癒されている間に、時だけは慌ただしく過ぎて、2021年度がスタートしていきました。
相談ルームはるにれでは、昨年3月から、新型コロナウィルスの感染防止対応として、相談者の皆様のお宅や、利用されている福祉サービス事業所への訪問が自粛され、顔と顔を合わせての相談や会議などが全くできなくなり、電話での相談支援にならざるを得ない状況となりました。6月後半からは少しずつ会議や訪問など始めましたが、7月後半には第2波が訪れ、9,10、11月とやっと訪問出来るようになったと喜んだ矢先、ご存じの通り12月には第3波が押し寄せ、3月には変異株ウィルスが発見され、広島市の感染はさらに拡大の方向へ向かい、仕方なく電話支援を続けることを余儀なくされています。
はるにれだけに限らず、突然の学校休校、通所事業所での利用時間単短縮や在宅支援、送迎停止など感染を防ぐことを第一とした苦渋の取り組みが始まり、突然の生活の変化を受け入るしんどさを抱えた方もおられたことと思います。そんな中でもご家族や支援者の皆さんは御本人のしんどさに寄り添いながら、丁寧に感染防止対応に取り組まれ、「少しの間マスクがつけられた」「手洗いが習慣になった」「検温を嫌がらなくなった」「人の少ない時間を見つけて散歩するんよ」「クッキングとかして家で過ごしてるよ」などうれしい声もたくさん聞こえてきました。コロナ禍のピンチを、生活力や適応力を向上させるチャンスに活かしておられる姿に、未曾有のコロナ禍を乗り越える勇気をいただきました。
今年度もしばらくはコロナウィルスとお付き合いは続きそうです。ワクチン接種も医療従事者分もまだ十分に進んでないとのこと。少しでも安心してワクチン接種できる工夫に知恵を出し合うと共に、一日も早く予定のワクチン接種が進むことを願います。感染拡大防止を第一に穏やかな日を過ごしつつ、皆さんと語り合い、笑い合える日が早く訪れ、電話でなく皆さんとお顔を合わせてご相談をお受けできる日を心待ちにしたいと思います。 今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
所長 田中 由美
障害のある方が福祉サービスを受けるまでの流れに沿って支援します。
相談支援事業者、相談支援専門員の数も少なく、またサービス提供事業者を選定するにあたっては事業者も限られており苦慮しているのが現状です。